このカメラはソ連崩壊の1991年にソ連で製造されたブラックロモと言われる初期モデルでLOMOカメラのオリジナルです。レンズバリアにはMADE IN USSRとあります。内部の下部に打刻されている製造番号(上2桁が年号を表す)から1991年製と分かります。ファインダーバリアにロモ蔵といわれるキャラクターがあるのはロシア製(MADE IN RUSSIA)以降のものでこれにはありません。20年以上前に購入し4~5年間使用、その後長期間保管していました。この度動作確認のため電池(LR44、3個)を入れましたが無事通電しました。ファインダー内の左上の通電確認ランプ、右上の手振れ防止警告ランプ(暗所で点灯)はいずれもシャッター半押しで正常に点灯します。シャッターの開閉が作動していることは裏蓋を開けて確認できます。ところが巻き上げレバーが途中で固くなって巻けなくなるという欠点があります。1枚分まき終わらないとシャッターは下りないのですが三分の二くらいで止まってしまいます。面倒ですが裏からドライバーを使って回せばパチンと音がして簡単に巻き終えることが出来ます。手で巻けないかと機械油を注してみましたがだめでした。絞り及びピント設定レバー、感度設定ダイヤル、フィルムカウンターなど問題はありません。実写のテストはしておりませんが巻き上げ以外の機能は正常のようですので可能だと思います。それと裏蓋の上下部に貼ってあったはずのスポンジは風化によりはがれてしまっています。付属のストロボはColorsplash Flashというものです。単3電池を入れてスイッチを押しておけばシャッターと連動して発光します。円筒を回転させることで本来は4色に変化するのですが内部のオレンジ色のフィルムが外れています。黄色、青色、白(フィルムなし)の3色については外れたフィルムに邪魔されることなく正常に使えます。以上、本体・ストロボ共に欠点があり、品質の保証も出来ませんのでジャンク品として出品致します。巻き上げについては修理が出来るかもしれません。あるいはインテリアとしてもお楽しみ頂けるものだと思っています。これらの点をご了承の上お買い上げ頂ければ幸いです。なお本体とストロボの電池はこの度テストで使用した新しい物を入れています。適合するドライバーも添付しておきます。宜しくお願い致します。